こんばんわ。マネキン開発事業団です。
今夜、昨晩の鈴木さんの見た夢が届きました。
とは言いましても、鈴木さんは何人も我が団体にはおりまして、
そのうちのどの鈴木なのか判別つきません。
ともかく断片的な彼の夢をお送りします。
さぁみなさん、「神様ラジオ」に周波数を合わせてください・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・薄暗い部屋に私らしき人が座っていました。
ぼんやりした明かりの中に手が差し伸べられ、原稿用紙を渡されました。
どうやら私らしきものは作家のようなものでした。
ここはものすごく暑い。そして手の主は私らしきものに、
原稿用紙に無理やり何かを書かせようとしていました。
しかし私らしきものには何を書けばいいのか判断できず、
しまいには泣き出してしまいました。
そこに別の手が差し伸べられました。
しかし手だと思ったそれは、石ころでした。
しかし石は私らしきものにとってものすごく重要であったらしく、
それを掴み、よく見ると、
「すずき」
と書いてあるではありませんか。
私は、
「知っているよ」
と言いました。
しかしなぜか私らしきものに、彼らは納得しません。だから私は、
「これは石です」
と書き始めました。
それは、途中から私らしきものに、何か魔力のようなものを与えたようで
信じられないスピードで、
その言葉、つまり「これは石です」という言葉を書き始めました。
原稿用紙は、まるでわんこそばの、おわん、のように
次から次へと差し伸べられる手によって、差し出され、
書き終わるスピードと、差し出されるスピードが一体化するまでに
なりました。
書きなぐられ続ける同じ言葉。言葉。言葉。
「これは石です」
「これは石です」
「これは石です」
「これは石です」
どんどんムキになる彼らの手は、まるで漫画みたいにいくつもの斜線になっていきました。
何度書いてもわかってくれません。
そのときです。
暗闇を吹き消す突風が吹きました。
私らしきものは、船に乗っていました。
そしてその後ろには二やつく二つの影。いやもっと増えていました。
そして、私らしきものは、自分の書いただけの量の石を、体にくくりつけられているではありませんか。
激しくうなる波しぶき。雨風。雷。楯突く揺れのすさまじいこと。
誰がいったいこのような所業をしたのだろう。にやつく影は闇となり、海に溶け込み私を囲み覆っていきました。
私らしきものは、くくりつけられた石を解こうと、そして届かぬ声を振り絞り闇の海の波の向こうに向かって助けを呼び続けました。
----------------
そのときです。
四つんばいの大人を連れた、夢遊病のような男が海の向こうから歩いてくるではありませんか。
そして私に気付いたのか、その四つんばいの男と、こちらに向かって口を大きく開けて何かを楽しんでいる様子で叫んでいます。
その声は、風と波の音と混じりながら、こう聞こえました。
「すずきさーん、すずきさーん」
--------------------------
しかしその姿はまるで扇風機の前で自分の反響する声を楽しんでいる子供のようでした。
--------------------------
私らしきものはこう答えました。
「知っているよ~」
-------------------
-------------------
ざぱぁん。
私は気がつくと、再び机の前に座っています。そしてびしょぬれでした。
そしてある男が現れて、こう言いました。(これは、多重音声のようにはっきり聞こえました)
「俺も鈴木なんだけど」
銃声が聞こえ、彼はなぜか死んでしまいました。
そして
私らしきものも
その流れ弾に当たって、痛がっていました。
----------------------------------
おわり。
鈴木さんは今日のお話によると、朝起きたら、扇風機が回り続けていたようで、体が特に上半身が冷えてしまい困ったよ、としわくちゃの笑顔で言っていました。
また次回をお楽しみに。
最近のコメント